窪木一茂...巻き返しへ 自転車オムニアム、粘りのレース続ける

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 日本人で初めて五輪の自転車男子オムニアムに挑んだ古殿町出身の窪木一茂(27)=NIPPOヴィーニ・ファンティーニ、学法石川高卒。「失敗も多かった。納得はしていない」と悔しさをにじませたが、粘りのレースで世界の強豪と渡り合った。

 瞬発力やスタミナ、勝負勘。さまざまな能力が求められる複合のオムニアムは自転車で最も過酷な種目の一つ。2日間6種目の総合得点で順位が決まる。前回ロンドン大会から採用された。

 大勢の観衆が詰め掛けた自転車の競技会場「五輪ベロドローム」は割れんばかりの歓声に包まれた。「そんなに緊張しないと思っていたが、自然と体が熱くなっていた」。重圧のかかる場面を何度も経験してきた窪木も、スタートラインに立った瞬間は五輪独特の雰囲気を肌で感じていた。

 初日は着順位を争う「スクラッチ」で12位、「個人追い抜き」で18位と出遅れたが、ライバルとの駆け引きが勝敗を左右する「エリミネーション」で持ち味を発揮した。250メートルトラック2周ごとに最後尾の選手が除外される種目。窪木は海外勢との体格差を頭脳的なレース運びで補い、この種目4位となり、3種目終了時点の順位を11位に押し上げた。

 4種目目の「タイムトライアル」で14位に後退したが、目標の8位入賞に向けては、日本時間の16日朝に行われる最終種目の「ポイントレース」が鍵を握る。国体や全日本選手権などで何度も「日本一」の称号を獲得してきた縁起のいい種目だ。「大逆転が可能なので、応援してくれる全ての人のために頑張りたい」。期待を背に、窪木は最後までペダルを踏み続ける。