男子総合・鈴木が一騎打ちV いわきサンシャインマラソン

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男子総合・鈴木が一騎打ちV いわきサンシャインマラソン

【フルマラソン男子】大会新記録で初優勝した鈴木駿(山形・南陽市役所)=アクアマリンパーク

 いわき市で8日に開かれた第6回いわきサンシャインマラソンは、実業団所属の選手や市民ランナーが自己記録の更新を目指して優勝を争った。フルマラソンの男子総合は鈴木駿(山形・南陽市役所)が2時間19分1秒、女子総合はビクトリア・ベック(豪州・タウンズビル市)が2時間47分38秒をそれぞれマークし、ともに大会新記録で頂点に立った。県勢は、紺野勇樹(二本松市出身、埼玉・武蔵野学院大4年)が2時間19分20秒で男子総合2位、中島拓実(福島自衛隊)が2時間27分2秒で同4位となり大会記録を上回った。女子総合は熊谷順子(福島市)が3時間7分16秒で県勢トップの4位だった。

 スタート直後はハイペースなレースを展開、動きがあったのは4キロすぎ。第2集団の中で安定したリズムで走っていた鈴木が先頭をとらえ、一気に抜け出した。一時は後続の姿が見えないほどリードを広げた鈴木だったが、終盤、紺野勇樹(埼玉・武蔵野学院大)に詰め寄られ、一騎打ちとなった。鈴木は残り5キロでスパート。紺野を置き去りにし、19秒差でフィニッシュした。鈴木は、いわき市とマラソンで交流している米国ハワイ州カウアイ郡で開かれる今年のカウアイマラソンの出場権を得た。

 鈴木、序盤から仕掛け独走

 観衆の熱視線を浴びながら浜街道を駆け抜けた。「海沿いを走るのが新鮮で楽しかった。合格点を与えられる内容」。男子総合優勝の鈴木駿(山形・南陽市役所)は自己ベストを5分以上更新する2時間19分1秒をマーク。会心の走りに笑みがあふれた。自身2度目のフルマラソン。「序盤から仕掛ける」と決め、4キロすぎで先頭に躍り出ると、独走劇を続けた。しかし、終盤は疲れからペースが落ち紺野勇樹(武蔵野学院大)に詰め寄られた。「ここまできたら負けられない」。力を振り絞り、歓喜のフィニッシュを迎えた。

 神奈川大時代に2度、箱根駅伝の復路9区に出場したという。3年だった2012(平成24)年は低血糖状態になり、中継所の手前で転倒。地面をはうように、必死の思いでたすきをつないだ。周囲の支えや応援のありがたさが身にしみたといい、「真剣に競技に向き合うようになった」と振り返る。この日も住民から温かい声援が送られた。鈴木は感謝しながら「復興を目指す前向きな県民の姿を見られた。たくさんの人が福島を訪れてほしい」と願いを込めた。次の目標は「2時間15分を切ること」。心身ともに成長を遂げた24歳の王者が、次の舞台に歩みを進める。