佐久間祥が初V、野尻あずさ4連覇 野馬追の里健康マラソン

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【ハーフ一般男子39歳以下】圧倒的なスピードで後続を引き離し、初優勝した佐久間祥(亜細亜大)

 南相馬市の雲雀ケ原陸上競技場を発着点に6日開かれた南相馬市スポーツ復興祈念第28回野馬追の里健康マラソン大会・第10回ウォーキング大会には、県内外から約3000人が出場、寒風が吹きすさぶ初冬の野馬追路を力強い足取りで駆け抜けた。大会には、同市出身でトライアスロン日本代表としてシドニー、アテネの両五輪に出場した西内洋行(team NSI・西京味噌、原町高卒)が特別招待選手として出場し、大会を盛り上げた。

 佐久間、古里で手応え

 寒風を切り裂く力強い走りで駆け抜けた。ハーフ一般男子39歳以下を制した22歳の佐久間祥(亜細亜大、日大東北高卒)は、出身の南相馬の大会で初の栄冠を手にした。「優勝できたのがうれしい。最高だった」と声を弾ませた。

 1月の箱根駅伝に関東学連選抜で出場。最終10区を7位相当となる1時間10分55秒の好タイムで走り切ったことで、自信を得た。「積極的に走ろうという気持ちで臨むことができた」。風に翻弄(ほんろう)され、ペースがつかめなかったものの、「楽しんで走ることができた」と確かな手応えを感じた様子だった。

 原町三小時代から出場し、郡山市に引っ越した後も高校2年生まで出場していた思い出の大会での栄冠。「沿道から懸命に応援してくれた祖母に少しでも孝行できたかな」。若駒はほっとした表情を見せた。

 大学4年生で卒業後は、茨城県の実業団で長距離を続ける。「マラソンで五輪を狙いたい」。その目は、将来の大舞台を見据えていた。

 野尻、己の走り貫く

 ハーフ一般女子フリーで4連覇を達成した野尻あずさ(富山県)。マラソンでリオデジャネイロ五輪出場を目指す女王は、今大会の1時間22分53秒という結果に「ハーフマラソン1時間10分台でないと、フルマラソンで勝負できない」と反省した。

 今年は故障もあり、走りのリズムを取り戻せていない。だが「故障明けの通過点として走り切れた。沿道から受けた応援で、諦めずに挑戦できた」と感謝。「南相馬に来て走るのは実は勝ち負けではなく、この場所を全力で走れるか。そこに意味がある」と語る。

 今大会では、「何か」を確かめるようにゴールテープを切った。「今回の走りで見つけた小さな良かったことを、自分の力にしていきたい」。何を見つけたのか問うと、「心地よい走りができる時間が前よりも延び、つらい時間も逃げず、自分の走りを諦めずにできたこと」と明かす。

 残る五輪代表枠は二つ。リオを目指し、野馬追の地で見つけた「種」を育てていくつもりだ。