悔し涙...成長の証し 学法石川男子、初Vの夢後輩に託す

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レース後、悔し涙に暮れる男子・学法石川の(左から)真船、阿部、田母神の3選手=京都市・西京極運動公園

 京都市で20日に行われた全国高校駅伝で、男子の学法石川は都大路での県勢のタイムを14年ぶりに更新する走りで7位に入り、3年連続の入賞を果たしたが、選手の見せた悔し涙が「全国制覇」への強い思いを物語った。本県出身者だけの「オール福島」で挑み、全国から強豪と認められる存在に成長したチームは、悲願の初優勝の夢を後輩に託した。

 優勝した世羅(広島)の大会新記録への興奮が会場に残る中、アンカーの7区真船恭輔選手(3年)は小さく両手を広げてゴールした。昨年もアンカーを任され、同じ7位。レース後、「もっと順位を上げたかった」と悔しがった。

 学法石川で史上最強といわれ、優勝候補にも名前が挙がっていた。選手たちも当然、優勝を狙っていた。力を出し切れなかった2区田母神一喜選手(3年)は泣き崩れ、全員が涙に暮れた。松田和宏監督(41)は「思い描いたレースをできなかったが、後半は粘りのある走りをしてくれた。本当に頑張った」とかばった。

 優勝はならなかったものの、8位以内の入賞を死守した選手たち。表彰状を受け取ると、晴れやかな表情に変わり、3年連続入賞という快挙を成し遂げた重みをかみしめた。主将の1区阿部弘輝選手(3年)は「悔しさも残るが、3年間で自分自身もチームも成長した」と話し、仲間と健闘をたたえ合った。

 留学生や全国から有力選手をそろえる強豪校がひしめく中、同校の出場選手は全員県内出身。「福島のチームで優勝したい」と同じ目的で同校の門をたたき、切磋琢磨(せっさたくま)してきた仲間だ。

 その夢は次の世代に引き継がれる。「後輩が優勝、メダル獲得を必ずやってくれると信じてバトンを渡したい」と阿部主将。7人抜きの快走を見せた3区遠藤日向選手(2年)は「3年生のおかげでここまで強いチームになれた」と感謝し、「来年は自分がチームを引っ張り、7位より上位でゴールできるように頑張りたい」と思いを引き継いだ。