沿道住民らランナー後押し 復興進むいわきの『力強い姿』発信

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
ランナーに声援を送る子ども=12日、いわき市・江名港

 いわき市で12日に開かれた、第8回いわきサンシャインマラソンでは、地元住民やボランティアらが、力走するランナーに声援を送り、復興へ進む同市の力強い姿を発信した。

 フルマラソンコースの17キロ地点の第1折り返しでは、地元江名地区の住民らがランナーを歓迎。江名小児童のよさこい踊りやおはやしで盛り上げたほか、大漁旗でコースを彩り、元気な姿をアピールした。「ランナーに元気を届け、逆に元気をもらえる」。小学校入学前に東日本大震災を経験した江名小の直井理子さん(6年)は沿道で目を輝かせた。震災の影響で友達と離れ離れになり、震災直後は落ち込んだが、約6年がたち「自分も復興に向けて頑張りたい」と思うようになった。気持ちを体現するように、いわきを訪れてくれたランナーに、友人らと声をからしながら声援を送った。

 ボランティアの中には県外からの応援もあった。このうち「KSOV(高校最後の思い出にボランティアへ)」のメンバー約60人が吹奏楽演奏や手旗で後押し。KSOVは震災後、いわき海星高を支援してきた所沢西高(埼玉県)の生徒らが中心のグループ。「被災地にどんどん変化が生まれている」と同市の印象を語るのは、代表の高瀬沙友里さん(大学1年)。高校時代からボランティアに参加している。

 「首都圏では震災が徐々に忘れられつつある」といい、今回の経験も友人らに伝え、同市の現状を発信したいと意気込む。「回数を重ねるごとに福島への思いは強まっている」と力を込めた。

 【動画】9313人が『いわき路』疾走 いわきサンシャインマラソン