南相馬...たすきでつなぐ『一体感』 19日・市内縦断「駅伝」号砲

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駅伝を計画したチームM4のメンバー。一本のたすきをつなぎ、南相馬の一体感を願う。後列左から2人目が小鷹さん

 東京電力福島第1原発事故により、原発20キロ圏内に出されていた避難指示が帰還困難区域を除いて昨年7月に解除された南相馬市。3月19日に同市鹿島区から原町区、小高区までをたすきでつなぐ駅伝が開かれる。関係者は、駅伝が東日本大震災から6年が過ぎた同市の一体感醸成へつながることを目指している。

 「南相馬市"避難解除"復興祈念駅伝トライアル」と銘打った駅伝は、地元のランニング任意団体「チームM4」が主催する。JR常磐線の鹿島駅前を出発し、陸前浜街道(旧国道)を南下して小高駅を目指す19キロのコース。

 実行委員を務める市立総合病院医師の小鷹(おだか)昌明さん(49)は「小高区の避難指示解除を祝おうと、3区をつなぐ駅伝を企画していた。やっと開催にこぎ着けた」と話す。

 旧小高町、旧鹿島町、旧原町市が合併して2006(平成18)年1月に誕生した南相馬市。合併から5年が経過した11年に東日本大震災と原発事故が発生、避難区域の設定によって小高区全域が警戒区域(20キロ圏)、原町区の大部分が緊急時避難準備区域(20~30キロ圏)となり、ほぼ30キロ圏外の鹿島区は無指定だった。

 震災後に県外から同市に移り住んだ小鷹さん。「震災前のことは分からないが、震災後は避難区域の設定によって地域は"分断"されていた」と話す。

 一本のたすきを3人で、区ごとにつなぐ今回の駅伝。「三つの市町が一つになって誕生した南相馬市。避難指示の解除でまた一つになった。その思いを参加者に感じてもらいたい」と願っている。

 鹿島駅前スタート 3区間をつなぐ

 駅伝は3月19日午前10時30分にスタートする。鹿島駅前を出発し、小高駅前までを3区間に分けて、第1走者が5.5キロ、第2走者が7.7キロ、第3走者が5.8キロを走る。ゴール後、南相馬市小高区の塚原公会堂に移動し、海に向かって震災犠牲者へ黙とうをささげる。

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