男子・学法石川「7連覇」、雪辱の都大路へ 福島県高校駅伝

 
【男子】人さし指を突き上げてフィニッシュする学法石川のアンカー小指

 「都大路」出場を懸けた男子第62回、女子第35回県高校駅伝競走大会は26日、猪苗代町総合体育館カメリーナ前を発着点とする男子7区間42.195キロ、女子5区間21.0975キロで行われ、男女とも学法石川が優勝した。男子が7年連続9度目、女子が2年連続4度目の優勝。両チームは京都市で12月24日に開かれる全国大会に出場する。

 男子は35校が出場。学法石川は3区で田村に首位を譲ったものの、7区間中6区間で区間賞の総合力で逆転優勝。22校が出場した女子も学法石川が5区間中4区間で区間賞を取り、他校を寄せ付けない盤石のレース運びで頂点に立った。男女上位各5校は11月9日に山形県長井市で開かれる東北大会に出場する。

 今度こそ全国で『大暴れ』

 学法石川のアンカー小指卓也(2年)は高らかと人さし指を突き上げてフィニッシュテープを切った。7連覇を達成し、雪辱の都大路への切符をつかんだ。

 「良くても悪くても自分からもう一度流れを作ろうと思っていた」。2位でたすきを受けた4区の芳賀宏太郎(3年)は冷静だった。トップとの差は7秒。8.0875キロを走る4区の序盤2キロ地点でトップを走る田村の選手に追いついた。「上り坂でペースが落ちた。自分も得意じゃないけれど勝負は上りだと思った」。再び上り坂に差し掛かる残り2キロ地点を前にしてギアを上げて抜き去った。3区と5区を走るのが1、2年生選手だったこともあり、勝負を左右するのは自分と決意を秘めた走りだった。

 男子部員60人中25人が5000メートルを14分台で走る選手層の厚さがチームを支える。「練習から競争。チーム全員で切磋琢磨(せっさたくま)している」と選手は口をそろえる。昨年の全国大会は本来の力を出せないままチーム過去最低の42位に沈んだ。主将の半沢黎斗(同)は「去年の悔しさを味わってから全国の舞台で走りに自信をつけてきた」と力強く語る。昨年の悔しさをバネに力を付けた選手たちが今度こそ全国の舞台で大暴れする。

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