会田が総合2連覇、高校生以上女子を制す 喜多方健康マラソン

 
2連覇した会田智子(郡山・ミニランナー)

 喜多方市の押切川公園スポーツ広場を発着点に3日開かれた第33回蔵のまち喜多方健康マラソン大会。高校生以上女子の会田智子(郡山・ミニランナー)が42分57秒で2年連続2度目の総合優勝を果たした。

 右手で2連覇を表す「Vサイン」をつくり、歓喜のゴールに飛び込んだ。10キロ高校生以上女子の会田智子(郡山・ミニランナー)は一度もトップを譲らない貫禄の走りでこれまでの他部門優勝と合わせ大会5度目の優勝。「沿道の声援が力になった。周りを見る余裕があった」と女王らしい風格を漂わせた。

 アクシデントを乗り越えて手にした栄冠だった。2月の東京マラソンでは、32キロ付近で低体温のためコース上に倒れ込み、途中棄権。「一時は気力が落ちて自分自身と葛藤していた」と振り返るが、「負けず嫌い」と語る性格が復帰へと突き動かした。

 レース前日の練習中には体調不良で足元がふらつき、胃薬を飲んで本番を迎えた。それでも、家族の存在が心の支えになった。今大会は長女萌夏さん(14)=守山中2年=とペア部門にも出場。「出産前からの夢だった」という"共走"が実現した。

 学校で美術部に所属する萌夏さんは「走るのが楽しくて自信になった」と満足げ。会田は「思い出に残る大会になった。苦しくても諦めない大切さが伝わったかな」と優しい母親の顔をのぞかせた。

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