男子総合・阿部が3度目制覇 うつくしまトライアスロンinあいづ

 
3度目の総合優勝を果たした阿部有希(福島市)

 猪苗代湖と磐梯山を望む夏の会津路で26日、全国の鉄人が熱いレースを繰り広げた「第20回うつくしまトライアスロンinあいづ」。男子総合は阿部有希(福島市)が3年ぶり3度目の優勝を飾り、女子総合は細川久実子(岩手県)が初制覇を成し遂げた。

 大会は日本トライアスロン連合(JTU)のエイジランキング対象大会で、日本選手権の東北女子代表選考レースを兼ねている。

 落車乗り越え逆転

 3年ぶり3度目の優勝を飾り、王者に返り咲いた。「(落車は)想定外だったが、完璧なレースだった」。阿部有希(福島市)は逆転劇に会心の笑みを浮かべた。

 スイムをトップで通過した阿部だったが、バイクのスタート直後にアクシデントに見舞われた。約2キロ地点のカーブでバイクが突然滑って落車、先頭を明け渡した。得意なバイクでの落車に動揺したものの「必ず優勝してやる」とすぐに気持ちを切り替え、ペダルをこぐ足に力を込め、4位でバイクを終えた。ランに入ると1段階ギアを上げ、会津大の周回コースの1周目で先頭を奪い、2周目では後続の追随を許さぬ快走でリードを広げた。

 阿部は昨年、思うように体が動かず21位と悔しい思いを味わった。雪辱を誓って大会直前に北海道でプロチームの合宿に参加、万全の体制で臨んだ。「3度目の優勝は違った気分。気持ちのいいレースだった。来年も優勝して連覇を狙う」。王者らしい自信に満ちた言葉だった。

おすすめPickup!ニュースの『玉手箱』

【2024新戦力】ジュ ヒョンジン GK 背番号39/ 広い守備範囲強み