男子・吉田が初優勝「勝ちにこだわった」 喜多方健康マラソン

 
市民ランナーとして初優勝した吉田憲正(中野電工)

 第34回蔵のまち喜多方健康マラソン大会は3日、喜多方市の押切川公園スポーツ広場を発着点に開かれ、最長の10キロは、35歳以下一般男子の吉田憲正(31)=中野電工=が32分18秒で初優勝、高校生以上女子の会田智子(41)=日本水泳振興会=が42分56秒で3連覇を果たした。喜多方市、同市教委、同市体協の主催、福島民友新聞社、ふれあい通り実行委の共催。

 エントリーした1016人のランナーが1キロ、2キロ、3.2キロ、5キロ、10キロの男女、年代別の26部門で健脚を競った。ゲストランナーとして、シドニー五輪陸上1万メートル日本代表の高橋千恵美さん(42)=チームミズノアスレティック=が参加し、出場者らと晩秋の喜多方路を駆け抜けた。

 吉田、長女や長男と勝利の喜び

 勝利への貪欲さが優勝をもぎ取った。35歳以下一般男子の吉田憲正(中野電工)はゴールする瞬間に小さくガッツポーズをして、笑顔で駆け寄る長女恵菜ちゃん(5)や長男壮志君(2)と勝利の喜びを分かち合った。

 郡山市出身。田村高卒。東海大に進学し、大学2~4年まで箱根駅伝に出場。その後も実業団で約9年間駅伝を続けたが、座骨神経痛を患い今年3月に現役を退いた。

 引退後は「楽しみながら走る」ことを目標に市民ランナーとして各地のマラソン大会に出場。10月に出場した栃木県の大会で準優勝した。レース後に優勝した男性から「(箱根駅伝で活躍した)吉田さんに勝ててうれしい」と声を掛けられ、負けず嫌いの性格に火が付いた。

 大会まで週3~4日、約2時間の走り込みを自らに課した。序盤は本大会で優勝経験がある加藤将士と激しく競り合いを展開。約6キロ地点でスパートをかけ、20秒差を付けてゴールを駆け抜けた。

 「体力的にも厳しかったが、勝ちにこだわりたかった」。吉田は「次は子どもたちとマラソン大会に出場したい」と笑顔を見せた。

おすすめPickup!ニュースの『玉手箱』

【2024新戦力】ジュ ヒョンジン GK 背番号39/ 広い守備範囲強み