学石の渡辺歩が初優勝 高校総体・自転車ロードレース

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 三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットなどで10日に6競技を行った全国高校総合体育大会(インターハイ)第14日。県勢は自転車男子個人ロードレースの渡辺歩(学法石川3年)が初優勝を成し遂げた。このほかフェンシング男子サーブルで佐藤真春(川俣)が3位に入賞、バドミントン男子シングルスの渡辺勇大(富岡・ふたば未来3年)、三橋健也(同)が準決勝に進んだ。

 柔道男子の100キロ超級は山田伊織(東京・国士舘)が全て一本勝ちで初優勝した。81キロ級は藤原崇太郎(東京・日体荏原)、100キロ級は飯田健太郎(東京・国士舘)が制し、ともに2年生王者となった。90キロ級は神鳥剛(愛知・大成)が勝った。

 フェンシングのエペ男子は加納虹輝(山口・岩国工)、女子は前田友菜(富山西)がともに初優勝。サーブルの男子は清水紀宏(東京・帝京)が2年ぶりに制し、女子は小林かなえ(新潟商)が2連覇を果たした。

 

 「諦めない」を体現  

 高校スポーツの祭典に名前を刻んだ。"自転車の華"と称される男子個人ロードレース。渡辺歩(学法石川3年)は144人が出場、104.58キロに及ぶ壮絶な戦いを制した。「こみ上げるものがあった」。ライバルを僅差で振り切ると、両手を突き上げ、歓喜のゴールに飛び込んだ。

 序盤は優勝候補の選手に独走を許す苦しい展開を強いられた。タイム差が徐々に広がり、「焦りがあった」とする。だが、東北勢として何度もしのぎを削り、前日の3000メートル個人追い抜きで優勝した沢田桂太郎(東北3年)の存在が、流れを引き寄せた。

 この日は疲労の残る沢田が主役の座を譲り、ペースメーカーや風よけとして渡辺をアシスト。約30キロ地点で一緒に先頭をのみ込むと、終盤は得意の消耗戦に持ち込んだ。ラスト1周で周りの選手の様子をうかがい「優勝できる」と確信。モットーにする「諦めない」を体現するような逆転劇を演じた。

 ロードレースは、チームワークが結果につながる競技。「沢田や学石のチームメートのおかげで優勝できた」。感謝を言葉に紡ぎ、王者の風格を漂わせた。

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