"進撃"郡山北工が初V 福島県高校ラグビー

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【郡山北工―平工】前半13分、ゴールライン付近のラックから左中間にトライする郡山北工のCTB吉成=いわき市・いわきグリーンフィールド

 「花園」の出場権を懸けた第95回全国高校ラグビー大会県大会最終日は7日、いわき市のいわきグリーンフィールドで決勝が行われた。第1シード郡山北工が14―0で第2シード平工を破り、愛好会時代を含め発足37年目で初優勝を飾った。郡山北工は縦への連続攻撃を駆使してトライを挙げ、粘る平工を振り切った。郡山北工は12月27日に大阪府東大阪市の近鉄花園ラグビー場で開幕する全国大会に出場する。抽選会は同5日に開かれる。

 主将吉成、魂の先制トライ

 悲願を成し遂げ、万感の思いが涙となってあふれた。1978(昭和53)年の愛好会発足以来、初めてつかんだ「花園」の出場切符。郡山北工主将のCTB吉成春人(3年)は「つらい中でもよく頑張ってくれた」と、初優勝の重圧を共に乗り越えた仲間をたたえた。

 前半13分、吉成は敵陣ゴール手前でラックからこぼれたボールを拾い上げると「ゴールラインが目に入った」と腕を思い切り伸ばしてトライ。先制に成功すると、コンバージョンキックも決め、チームを鼓舞した。

 中学校までサッカー部に所属していた。当初はボールの形に戸惑いがあり「キックは苦手」と笑う。それでも、楕円球に慣れるため自宅にいる時でもボールに触れ、全体練習後に居残りするなど努力を積み重ねてきた。

 その成果を証明するかのように後半終了間際にPR波場隆之介(3年)のトライからキックを決め、平工を突き放した。

 「絶対に決めてくれると思った」と波場が全幅の信頼を寄せる主将は「少しでも長くプレーしたい。気持ちを切らさず、花園では挑戦者の気持ちで一戦一戦大切に戦いたい」と聖地への期待を膨らませた。

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