福島西"8強の壁" 全国高校バスケ、愛知・安城学園に惜敗

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【安城学園―福島西】リードを許す展開の中、主将としてチームを鼓舞した黒川(右)=東京体育館

 第46回全国高校バスケットボール選抜優勝大会(ウインターカップ)第3日は25日、東京体育館で男子の2回戦、女子の3回戦が行われた。県勢は、6年ぶりに3回戦に臨んだ女子の福島西が安城学園(愛知)と対戦。第4クオーター(Q)までもつれる接戦となったがリードを奪えず60―67で惜敗、同校初のベスト8進出はならなかった。

 本県関係では遠藤桐(3年、白河中央中卒)が主将を務める桜花学園(愛知)、大井川明日香(3年、小名浜二中卒)の明秀学園日立(茨城)が準々決勝へ進んだ。大谷恭平(3年、小名浜一中卒)の前橋育英(群馬)は明成(宮城)に敗れた。

 主将・黒川、プレーで勇気「このチームでよかった」

 「自分にできる仕事をしようと思った。リングが空いていたらスリー(3点シュート)を狙っていた」。身長180センチ台の選手3人を擁する安城学園に序盤からリードを許す中、福島西の黒川栞(3年)は2本の鮮やかな3点シュートを決めた。練習と経験を積み重ねてきた主将のプレーが、チームの息を吹き返させた。

 黒川は中学時代に右膝を負傷、さらに昨年5月には左膝の前十字靱帯(じんたい)を損傷する大けがを負った。レベルアップを図るため、郡山三中から名門の門をたたいたが、けがの影響で満足な練習ができず、リハビリの日々にくじけそうな気持ちにもなったという。

 それでも「チームのためにできることをやる」と切り替え、「足に負担を掛けなくても、遠くからゴールを狙えるように」と1キロの鉄アレイを使って腕力を強化。安定感を増した3点シュートは、自身最大の武器へと進化した。

 「足も悪く、トレーニングにもやっとついていけるという状態だった」という黒川は、この試合を最後に競技からの引退を決断した。「最後にこのチームで戦えてよかった」。けがを乗り越えた主将が、最後の大舞台で輝きを見せた。

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