早大の猪俣、けが乗り越え"復活"初の栄冠 福島県総体スキー・大回転

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【成年女子A大回転】難コースを攻略し初優勝を果たした猪俣美彩(早大)=箕輪スキー場

 第68回県総合体育大会スキー競技最終日は19日、猪苗代町の箕輪スキー場でアルペン大回転の少年、成年男女が行われた。

 成年女子Aは猪俣美彩(早大)が同種別で初の栄冠を手にした。

 成年男子Cは伊藤幸治(スクエアレーシング)が2連覇、少年女子は酒井晴加(南会津高)が初優勝を飾った。

 右肩手術乗り越え成長

 「どん底」を味わった猪俣美彩(早大2年)に勝利の女神がほほ笑んだ。けがを乗り越えて成年女子A大回転で初優勝。「スタート台に立てたことに感謝して滑った」と勝利の余韻に浸った。

 度重なる右肩の脱臼を受けて昨年5月、メスを入れることを決断した。手術後は、約3か月に及ぶリハビリ生活。「思うような動きができず、心が折れそうになった。復帰できるのか不安もあった」。それでも「できることをやるしかなかった」。練習に取り組む仲間の傍らで時には一度に500回のスクワットに取り組むなど、下半身をいじめ抜いて復帰を目指した。

 手術した際「そばで支えてくれた」という母慶子さんも見守ったこの日のレース。突き上げる突風や深い溝もある難コースだったが、「あまり気にならなかった」とリハビリ中に強化した下半身を武器に攻略。支えてくれた母に、手術前から一回り成長した姿を見せた。

 「今季の調子は悪くない。メンタルも技術も自分の持っているものを出し切れるシーズンにしたい」。どん底を味わったからこそ得た強靱(きょうじん)な下半身を武器に、さらなる進化を目指す。

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