男子総合・鈴木が初の頂点 女子総合・盛永が初出場V ヒルクライムin会津

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後続を引き離し男子総合優勝した鈴木寛基

 最後まで集中、雪辱の快走 鈴木寛基

 会津美里、下郷両町を結ぶ大内宿こぶしラインを舞台に15日開かれた「第13回時空(とき)の路(みち)ヒルクライムin会津」は、約800人の選手たちが初夏の風を受けて、新緑の氷玉峠を疾走した。男子はチャンピオンクラスの鈴木寛基(21)=山形県米沢市、山形大、女子は盛永母映(もえ)(26)=新潟県新潟市、F(t)麒麟山Racing=が総合優勝を飾った。県勢トップは、男子が星壮紀(たけのり)(34)=会津若松市、preciousm、女子は5年連続で斎藤かおり(45)=福島市、Teamヨシノ=が輝いた。

 過去の苦い経験を糧に臨んだレースで、初の頂点に立った。30分58秒で男子総合優勝した鈴木寛基は「想像よりも目まぐるしく動いたレースだった。最高の結果で、優勝できてうれしい」と喜びを爆発させた。

 山上り前から、ハイペースの先頭集団。周囲には他の大会で活躍する有力選手ばかりで、「今から遅れてはいけない。終盤まで体力は持つのか」と不安がよぎった。しかし、無我夢中の走りが功を奏し、いつしかトップに立ち、独走態勢に入った。

 残り2キロ地点にさしかかり、一昨年の大会の悔しい経験がよみがえった。上位争いで気が緩んだ結果、後続に追い付かれて順位を落とした場所だったからだ。今大会は「精神力では誰にも負けない」と最後の力を振り絞り、最後まで集中した走りで後続に約50秒の差をつけてゴールした。
 学業と就職活動の合間に競技を続けている。1週間に250キロを目標に走り込んでいるが、先週は大会に向けて950キロを走り込んだ。「それで調子が良くなった」と快走に胸を張る。

 ヒルクライム大会での優勝は初めて。両親には「就職した報告よりも優勝の報告が早くなる」と苦笑いを浮かべるが、表情には自信が満ちていた。

 スパートで大接戦制す 盛永母映

 「優勝できるなんて」。39分12秒でロードレーサー女子総合トップに輝いた盛永母映は満面の笑みを見せる。競技歴2年目の新星が初出場で栄冠を手にした。前回大会の総合優勝者と同じ好記録だが、後続と5秒差の接戦。「最後に逆転できた」と展開を振り返る。

 「初コースが不安だった」。レースでは快調に飛ばす石井麻子(茨城県)=総合2位=の背後で様子をうかがい、急坂もペースを崩さずにぴったりとマーク。食らいついて残り250メートルでスパートをかけた。「スピードに乗った緊迫のスプリント勝負だった」と語る。

 今大会が8レース目だが、複数の大会で上位に入った。陰には平日は朝に約40キロ、休日は最長約300キロを走る努力がある。自転車競技を離れると社会人1年目の「女医」だ。循環器内科の勤務医として「自転車と仕事に打ち込む日々。今が一番忙しい」という。

 憧れの選手は、女子総合で大会3連覇を果たし、現在も国内外のレースで活躍するヒルクライムの女王・金子広美(西郷村出身)。「目標は金子選手のベストタイムを超えること。また来年も参加したい」と意気込んだ。

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