福島大・安部が2位、東邦銀・紫村は4位 陸上日本選手権

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【女子100メートル障害決勝】追い風2.1メートルの参考記録ながら、自己ベストを上回る13秒38で2位に食い込んだ安部遥香(福島大)

 名古屋市のパロマ瑞穂スタジアムで26日に行われたリオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねた陸上の第100回日本選手権最終日。200メートルの男子は追い風1.8メートルの条件下、飯塚翔太(ミズノ)が日本歴代2位で日本陸連が定めた派遣設定記録を突破する20秒11で優勝し、2大会連続の五輪代表に決まった。

 県勢は、女子400メートル障害の久保倉里美(新潟アルビレックスRC、福島大卒)が56秒62で優勝。同100メートル障害の安部遥香(福島大4年)が13秒38で2位、紫村仁美(東邦銀行)が13秒43で4位、同5000メートルの石井寿美(ヤマダ電機、学法石川高卒)が15分29秒12で4位と、それぞれ入賞した。このほか男子走り高跳びの鈴木真悟(アローズジム、福島大卒)が2メートル10で11位、武田隆史(仙台大3年、平工高卒)が2メートル05で21位、男子5000メートルの円井彰彦(マツダ、田村高卒)が14分51秒00で21位だった。

 感謝の『自己新』安部遥香

 初めて挑んだ決勝は大きな飛躍を遂げる舞台となった。女子100メートル障害の安部遥香(福島大4年)は追い風2.1メートルの参考記録ながら、自己ベストを更新する13秒38で堂々の2位入賞。並み居るライバルを抑え、「豪華なメンバーで走れてうれしかった。まだ結果を信じられないが、人生で一番いいレースだった」と胸を張った。

 「頑張ってきた4年間を自信に持っていけ」。レース前、川本和久監督から掛けられた激励の言葉が背中を押した。持ち味のスタートで勢いに乗ると、「絶対に競り勝つ、速く速く」と自分に言い聞かせ、無我夢中でゴールに飛び込んだ。

 福島市出身の21歳。大学では、全国高校総体で優勝経験のある2学年先輩の伊藤彩さんとチームメートになり、昨秋からは、昨年の日本選手権を制した紫村仁美(東邦銀行)と練習を共にするなど、高いレベルに身を置くことで才能を開花させた。「先輩の背中を追い掛け、勉強できる環境に恵まれた」と振り返る。

 実家で一緒に暮らす父文雄さん(47)、母里津子さん(45)の支えもあった。両親に普段通りに見送られ、気楽な状態で出発できたという。「家に帰ったら、大好きな陸上を続けさせてくれて『ありがとう』と伝えたい」。集大成のレースを終え、感謝の気持ちがこみ上げた。