「感謝忘れず」、来年度休校・富岡イレブン 県高校サッカー15日から2次大会

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感謝の気持ちを胸に大会に臨む(左から)遠藤、高木、荒

 第95回全国高校サッカー選手権県大会2次大会は15日、福島市の十六沼公園などで熱戦が始まる。  県サッカー協会、県高体連、福島中央テレビの主催。28チームが出場、初日は3回戦12試合が行われる。決勝は11月5日午後0時10分から郡山市の西部サッカー場で行われる予定。

 「富岡の名を全国に知らしめたい」。2次大会に出場する富岡は過去2度の優勝を誇る強豪校。来年度の休校を前にイレブンは誇りを胸にピッチに立つ。

 「どうしても富岡でサッカーがしたかった」。高木日向主将が語る通り、部員27人全員が休校を知りながらも「富岡」のユニホームに憧れ入学、現在は部員全員が3年生だ。

 福島市の福島北高サテライト校には自校のグラウンドがないため市内の別の場所や宮城県、山形県で練習した。

 部員の1人で、南相馬市出身の荒大地は原発事故後、山形県で避難生活を送った。中学3年の時に全国大会に出場した富岡を見て「強豪校でサッカーをしたい」と入学を決意した。

 遠藤弘輝は富岡町で育った。自宅は現在も帰還困難区域で中学の3年間を群馬県で過ごした。寮生活のため家族と離れ離れで、昨夏には太ももの骨を折る大けがを経験したという。

 3人は大会を控え「伝統や先輩の思い、感謝の気持ちを忘れずに全力で戦いたい」と口をそろえた。