福島ファイヤーボンズ、岩手に快勝 猪狩が友に捧げるシュート

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
【福島―岩手】第1Q、体勢を崩しながらホーム初得点となる2点シュートを決める福島の猪狩=郡山総合体育館

 (19日・郡山総合体育館ほか=9試合) 2部(B2)の福島ファイヤーボンズはホームで岩手ビッグブルズ(岩手)と対戦、86―63の大差で勝ち、2連勝した。通算成績は9勝6敗で、順位は東地区2位。

 福島は序盤からオフェンス、ディフェンスが連動し、選手全員が得点するなど、終始、試合の流れを譲らなかった。

 福島は次戦の20日、同体育館で岩手と対戦する。午後1時30分開始予定。

 1本のシュートに会場が沸く

 福島が得点した86点のうちの2点。だが、この1本のシュートに会場が沸いた。猪狩渉(中央台北中卒)が第1Q終盤に決めた、チーム加入後、ホーム初得点の瞬間だ。「うれしいが、チームが勝てたことが一番」。今季最多となる10得点を挙げながらも、謙虚に語った。

 猪狩にとって、この日の試合は特別だった。高校時代にバスケを通じて知り合い、良き理解者だった同い年の親友が、試合開始前に亡くなった。「いつも通り」と平常心で臨んだつもりだったが、「意識する部分はあった」と振り返る。

 第1Qに交代で出場した猪狩は、鋭いドライブから敵陣に切り込み、相手ディフェンスに体勢を崩されながらもシュートをリングに沈めると、後半には「外す気がしなかった」とジャンプシュートや6本のフリースローを全て決めて見せた。

 「天国で見守ってくれていたのかな」。試合を楽しみにしていたが、見ることなく旅立った親友への感謝と悲しみが交錯し、猪狩はこう言葉を絞り出した。

 だが涙は見せない。猪狩は「自分の活躍する姿を見ていてほしい」と力を込める。親友の死を胸に、勝利の「便り」を天国に届けるつもりだ。

おすすめPickup!ニュースの『玉手箱』

聖光学院、悲願の「秋季東北」初V 決勝・花巻東を6-4破る