尚志、最後まで前へ 10番・加野が悔しい初ゴール 全国高校サッカー

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【山梨学院―尚志】後半7分、先制ゴールを決め走り出す尚志のMF加野〈10〉=東京・駒沢陸上競技場

 東京都世田谷区の駒沢陸上競技場などで2日に2回戦16試合が行われた第95回全国高校サッカー選手権大会。本県代表の尚志は1―2で山梨学院(山梨)に敗れ、2年ぶりの3回戦進出はならなかった。

 スコアレスで始まった後半戦。スタジアムに漂う緊張感は悩める背番号「10」によって振り払われた。「(ゴールを)狙っていた」。尚志のエースナンバーを背負うMF加野赳瑠(たける)(2年)に待望の"選手権初ゴール"が生まれた。

 「いつもの泥くささがなかったぞ」。後半に息を吹き返し勝利をもぎ取った1回戦の後、指揮官が加野にげきを飛ばした。不完全燃焼に終わり「何もできなかった」という初戦から2日。弟の瑛斗(1年)が在籍する山梨学院撃破に向け、加野が導き出したのは「誰よりも走り回る」ことだった。

 加野はその言葉をピッチで体現。初戦のうっぷんを晴らすかのように貪欲に攻めて相手ゴールを脅かす。そして後半7分。MF影山諒(3年)のパスに右足で合わせ、ゴールの左隅へ流すと、応援席めがけて両手を広げ、喜びを爆発させた。しかしその後、山梨学院が連続でゴールを奪取。加野は後半34分に左ふくらはぎをつって途中交代し、試合終了を告げるホイッスルにうなだれる3年生の姿をベンチで見つめた。

 試合後、「選手権でのゴールは自信になった」と前を向く加野。その表情には次世代の尚志を担うエースとしての覚悟が芽生えていた。

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