尚志が序盤ペースもゴール遠く...敗戦糧に成長へ 全国高校サッカー

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【尚志―東福岡】前半21分、東福岡のDF阿部のマークを受けながらもシュートを放つ尚志のFW加野(右)=等々力陸上競技場

 第96回全国高校サッカー選手権第2日は31日、東京都内などで1回戦15試合が行われた。4年連続9度目出場の尚志は、川崎市の等々力陸上競技場で5年連続19度目出場の東福岡に0―3で敗れ、初戦突破はならなかった。尚志は前半、ロングパスやサイド攻撃からゴール前まで迫ったが無得点に終わると、33分に左サイドから崩され失点、先制を許した。後半は逆転を狙い、積極的に前に仕掛けたが、34分にPKを決められると、試合終了間際にも追加点を許し、力尽きた。

 「決定機で決めきれなかった自分の責任。力の差を痛感した」。エースナンバー10番を背負いながら、無得点に終わったFW加野赳瑠(たける)(3年)は、グラウンドで肩を落とす仲間たちをベンチから見つめ、敗戦を受け止めた。

 序盤は尚志のペースだった。動きの硬い相手の隙を突きショートカウンターからゴール前へ。前半21分に、FW中井崇仁(同)からボールを受けた加野が左足でボレーシュートを放った。「チャンスはたくさんないと分かっていた。力がなかった」。この日、自身唯一となったシュートはGKの正面を突いた。その後、加野の前に年代別日本代表に選ばれ、Jリーグ入りする東福岡のDF阿部海大(かいと)(3年)が立ちはだかった。

 「球際の気迫が違った。足を出すタイミングも普通のDFとは少しずれていてやりづらかった」と加野。後半は1対1の局面で抑え込まれ、ゴール前でプレーができなかった。後半開始10分で交代を告げられ、加野の最後の選手権が幕を閉じた。

 2年生の時から背番号10番を託され、チームの期待を背負ってきた。「今回は『自分がやる』という責任を伴った10番だった。だからこそ情けない」。エースとしての自覚が、この大舞台で仕事を果たせなかった悔しさを倍増させた。卒業後は大学に進学。「自分も将来は阿部のようにプロで戦いたい。上のレベルで通用する技術を磨く」。この敗戦が加野をさらなる成長へと導いてくれるはずだ。

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