最高の器具で連覇へ パラ出場・鈴木選手を後押し、会津美里の企業

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鈴木選手が平昌パラリンピックで使用するものと同じカウルを持つ情野社長

 平昌冬季パラリンピックに出場するアルペンスキー男子日本代表の鈴木猛史(29)=KYB、猪苗代高卒=が使用するチェアスキーの一部は、会津美里町の義肢用具製造「アンクル」が作っている。同社の情野(せいの)操社長(72)は「満足してもらえる器具に仕上げたので、大会を楽しんでほしい」と会津から回転競技での連覇を後押しする。

 同社は両足を入れる部分「ソケット」と脚部をカバーする「カウル」を製作した。前回のソチ大会後に「道具を軽くしたい」という鈴木からの要望に応えた。操作技術の向上を重視し、片足約1キロのソケットはカーボンなどを使い、約半分の重さに改良。情野社長によると、鈴木は器具を軽くする理由の一つに「器具を運ぶ人のことも考えた」と話したという。こうした気遣いに情野社長は人間としての成長を感じたという。

 小学2年の交通事故で両足を失った鈴木にチェアスキーを勧めた情野社長は鈴木とは自分の子どものように接し、意見をほとんど実現させた。情野社長は「大会で勝つたびに世界の猛史君になり、器具を作ることに緊張があった」と振り返る。妥協を許さない本人の要望に応え、完璧なチェアスキーに仕上げた。

 最後の打ち合わせをした先月末。情野社長は「(チェアスキーを)操作するのは同じ人間だから、絶対に気持ちで負けんなよ」と鼓舞した。情野社長らは現地からの吉報を心待ちにしている。

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