男子総合は矢吹出身・佐川が初V 時空の路ヒルクライム

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集団から抜け出し、独走で峠を攻略し初優勝した佐川拓也

 会津美里、下郷両町を舞台に19日に行われた「第16回時空(とき)の路(みち)ヒルクライムin会津」では、約700人の選手が初夏の風を受け、新緑の峠道を駆け抜けた。男子はロードレーサーの部チャンピオンクラスの佐川拓也(32)=東京都、あらかわZooRacing=が31分27秒、女子は野口ななみ(20)=新潟県、アクシートライアスロンチーム=が40分49秒で共に初優勝を飾った。男子は斉藤雅仁(24)=南相馬市、ストラバいいね=が2位に入り、女子は清水凛(16)=郡山市、郡山スピードスケートクラブ・安積高2年=が県勢トップとなった。

 「頑張るだけ」無心の勝利

 無心でつかんだ初優勝だった。男子総合を制した佐川拓也は「優勝は狙っていなかった。レース中は何も考えなかった」。少ない言葉で、じっくり喜びをかみしめた。

 強風の中でのレース。序盤の平たんなルートは、風の抵抗を避けるため選手が互いに先頭を交代しながら走行した。急勾配の上り坂では、抜け出す選手を横目に、焦らずに集団の中で待機。トップを走る選手を集団にのみ込んだ残り5キロを切って先頭に立つと、後は独走状態に。昨年の覇者斉藤雅仁に35秒の大差をつけてゴールした。

 矢吹町出身で光南高卒業後、東京で就職。通勤に使ったことがきっかけで自転車の魅力に取り付かれた。社会人として仕事に追われながらも、出勤前と帰宅後、それぞれ1時間の練習を欠かさない。「体重も直接、レースに関係してくる」。食事は脂質を抑え、糖質はトレーニングに必要となる量だけを摂取するなど、日常生活から自らを追い込み、大会に臨んでいる。

 日本最大級のヒルクライムレース「Mt.富士ヒルクライム」で入賞できれば、競技に区切りを付けたいという。「つらいと思うと、自分が折れてしまう。目標に向け、ただ頑張るだけ」。自らに課したゴールを目指し、引き締まった表情を見せた。

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