【会津地区】視覚障害者の感性、会津漆器に込める...「めぐる」注目集める

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販売されている会津漆器「めぐる」

 会津地域の活性化に取り組む会津若松市の明天(貝沼航社長)とイベント企画を手掛ける団体ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパン(東京)は新しいスタイルの漆器「めぐる」を販売している。会津の漆器職人と視覚障害者の感性を取り入れた新たな漆器は注目を集めている。

 商品名「めぐる」は何度も塗り返すことができる漆器に、世代を超えて「めぐっていく」の願いを込めて名付けられた。視覚障害がある同団体の女性3人が漆器の現場を訪れて、漆器で食事したり、指のかかり具合や器の厚さまで細部にこだわり、会津地方の漆器職人が約1年半をかけて完成させた。手に取ってしっくりくる大きさや安定して持てるなどの工夫を凝らした。

 きっかけは2011(平成23)年、貝沼社長と同団体との出会いだった。貝沼社長は「視覚障害者の研ぎ澄まされた感性と技を組み合わせて、扱いづらいというイメージを覆したかった」と振り返る。

 「めぐる」は昨年のグッドデザイン賞とウッドデザイン賞を獲得した。売り上げの一部は漆の植栽活動に充てられる。「原料の漆を守る取り組みも行わないと漆器が廃れてしまう」と貝沼社長は危機感も持っている。今回の商品で「消費者に会津漆器の本質や良さを味わってもらいたい」と漆器への思いを話す。

 発売されているのはおわんで、種類は優しい丸みを帯びた「日月」と安定感のある「水平」の二つを用意。価格は1個7560円(税込み)、3個セット2万7000円(同)など。専用サイトから購入を受け付けている。

 問い合わせは(アドレスhttp://meguru‐urushi.com/、電話0242・85・6803)へ。