【会津若松】子どもに正しい持ち方を...「しつけ椀」開発 三義漆器店

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三義漆器店が開発した「しつけ椀」

 会津若松市門田町の「三義(さんよし)漆器店」(曽根佳弘社長)が、子どもたちに正しいおわんの持ち方を身に付けてもらおうと「しつけ椀(わん)」を開発した。来年2月発売予定で、生産ライン新設などに向け、インターネット上で資金調達するクラウドファンディング「Makuake(マクアケ)」も活用した。

 「箸の正しい持ち方を身に付ける『しつけ箸』はあるのに、正しいおわんの持ち方を身に付けるためのおわんはない」。同社は「器を持って食べる」という日本独自の食文化を正しく継承したいという思いを強くし、昨年秋ごろから開発に向けた試行錯誤を繰り返してきた。同社は1935(昭和10)年創業の老舗漆器店。元々は会津漆器の塗り師の仕事をしていた。開発したしつけ椀にも会津漆器の技術が生かされている。

 幼稚園年長組から小学校入学ごろの子ども用に作られ、素材はPET樹脂を利用、電子レンジや食器洗浄機でも使える。おわんの縁に親指を置く出っ張りがあり、おわんの底の高台には人さし指、中指、薬指が置けるように指型の曲線の切り込みが入っている。

 ウレタン塗料と漆塗りの2種類があり、価格はウレタン塗料が1300円から、漆塗りは1800円から。蒔絵(まきえ)の技法を使った名入れやメッセージ記入などの追加も可能。

 曽根社長は「『ちゃんと持てる文化』を定着させたい。美しい日本文化は会津から発信したい」と話している。意匠登録を出願中という。問い合わせは三義漆器店(電話0242・27・3456)へ。