【柳津】「紙の宝石」つなぐ絆 斎藤清と台湾展、交流の歴史に触れる

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
多彩な蔵書票が展示されている会場

 「紙の宝石」ともいわれる「蔵書票」をテーマに、世界的な版画家故斎藤清氏(会津坂下町出身)と台湾とのつながりを紹介する企画展は22日、柳津町の斎藤清美術館で始まり、美しい作品の数々が来場者を楽しませている。9月9日まで。同美術館、国立台湾文学館の主催。

 企画展は「台湾コネクション 版画/蔵書票がつないだ、『台湾×斎藤清』展。」。蔵書票は本の所有者を示すため表紙裏などに貼り付ける紙で、縦横ともに数センチ程度の大きさ。所有者の名前にちなんだ絵などがデザインされている。日本では明治時代に広まり、斎藤氏をはじめ著名な版画家がデザインするようになった。

 台湾では会津若松市出身の小説家で詩人の故西川満氏が蔵書票を広めたことで知られている。県立博物館(会津若松市)での西川氏のテーマ展開催もあり、蔵書票を制作した斎藤氏にも光を当てようと企画された。

 企画展では斎藤氏が冬景色などを描いた作品や同文学館所蔵の蔵書票約100点と、斎藤氏の版画約50点が紹介されている。来場者は蔵書票を通じて、日本と台湾の交流の歴史や斎藤氏の魅力に触れていた。

 期間中は蔵書票の制作体験やギャラリーツアーも予定されている。

 初日は開幕式が行われ、井関庄一町長が「日本と台湾、斎藤清氏のつながりを感じてほしい」とあいさつ、井関町長や目黒健一郎館長、蕭淑貞(シャオシュージェン)同文学館副館長、朱文清台北駐日経済文化代表処台湾文化センター長らがテープカットした。

 時間は午前9時~午後5時(最終入館は同4時30分)で、月曜日休館。観覧料は一般510円、大学・高校生300円、中学生以下無料。問い合わせは同美術館(電話0241・42・3630)へ。