【会津若松】土湯温泉で発見の大型哺乳類「化石」 県立博物館で展示

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パレオパラドキシアの大腿骨の化石

 福島市土湯温泉町で発見され、筑波大の収蔵庫で60年以上保管されていた正体不明の化石が、2300万~1000万年前の北太平洋の沿岸地域に生息していた大型哺乳類「パレオパラドキシア」の化石だったことが分かった。パレオパラドキシアが生息していた当時、東北の大部分は海だった。同大や国立科学博物館地学研究部、本県の県立博物館などの研究グループが27日までに発表した。

 研究グループによると、化石は右後ろの大腿(だいたい)骨で長さ約30センチ。筋肉の付着面が分かるなど状態は良いという。骨から推定される体長は約3メートルで、付着物から1600万年前よりも新しいと判明。パレオパラドキシアは絶滅した上、近縁の動物が現存しないため生態など謎が多い。名前も「謎めいた古生物」との意味で、標本も少ないとしている。

 収蔵庫の調査で木箱に入った未登録の化石が見つかった。土湯温泉町産出のメモがあり、調べてみると同温泉近くの砂防ダムの工事現場から発見された経緯が判明。1950年代に同大の前身・東京教育大に持ち込まれた後、別の海生ほ乳類と鑑定され、忘れ去られていた。関連する化石や資料は54年に同温泉で起こった大火で失われた。

 化石は会津若松市の県立博物館で29日から展示される。9月2日まで。時間は午前9時30分~午後5時(入館は同4時30分まで)。期間中の休館日は8月13日を除く月曜日。観覧料は、大人・大学生270円、高校生以下は無料。