【会津若松】興福寺の寺宝、県内初公開 7月から復興祈念展、県立博物館

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 奈良・興福寺の寺宝を展示する福島復興祈念展「興福寺と会津~徳一(とくいつ)がつないだ西と東」が来年7月6日~8月18日、会津若松市の県立博物館で開かれる。

 国内有数の歴史を誇り、数々の貴重な文化財を所蔵する興福寺の国宝5点を含む仏像、絵画、典籍など21点と、会津の仏教美術を展示する。興福寺の国宝や重要文化財の県内での展示は初めて。

 福島民友新聞社、福島中央テレビ、県立博物館でつくる実行委員会の主催、法相宗大本山興福寺の特別協力。

 会津は「仏都」とも称され、貴重な仏像や寺院が多数存在するが、その礎は平安時代初期に奈良・興福寺から会津に訪れた僧・徳一にさかのぼる。徳一が慧日寺(磐梯町)、勝常寺(湯川村)などを開いたとされ、彼がもたらした信仰・文物を基に会津の仏教文化は花開いた。

 展覧会は、徳一がつないだ絆を踏まえ、東日本大震災からの復興を願う興福寺の思いで実現した。

 今回展示される興福寺東金堂の国宝・四天王立像のうち広目天像と多聞天像は平安時代初期の名作。重量感あふれる造形で、徳一が生きた時代の気迫を感じさせる。

 運慶の父・康慶らが作った法相六祖(ほっそうろくそ)像のうち善珠(ぜんしゅ)像、常騰(じょうとう)像は、鎌倉時代の写実的な表現に優れ、新たな時代の息吹を感じることができる。

 これらの作品展示を通し、戦乱により大きな被害を受けながらも復興を成し遂げ、新たな仏教美術の潮流を生み出した興福寺の歴史を紹介する。

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 実行委員会の設立総会と第1回会議が26日、福島市で開かれ、委員長に赤坂憲雄県立博物館長が就いた。