【会津坂下】念願のそば屋!こだわり「大吟醸そば」 実の芯使用した白い麺

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「大吟醸そば」をPRする加藤さん

 「大吟醸そば」はいかが―。会津坂下町の高寺そば伝承会長、加藤康明さん(42)は、同町字市中三番甲で、念願のそば屋の営業を始めた。こだわりのそばを提供することで「坂下のそばの魅力を発信したい」と意気込んでいる。

 加藤さんはそば打ち歴25年の「そば打ち名人」。父健さんと同町片門で「加藤そば道場」を営み、ソバの栽培から製麺までを行うほか、そば打ち技術を伝承している。道場に弟子入りした人の多くは、全国でそば屋を開業している。

 同町のそばは、質の高さで「そば通」には知られた存在だが、近隣で有名な「山都そば」などに比べると、一般的な知名度ではいまひとつ。加藤さんは「お店を出して多くの人に坂下のそばを知ってもらいたい」との思いを長年抱いていたが、ソバ栽培など農業との両立を考えると踏み出せずにいた。

 しかし、加藤さんのそばへの思いを聞いた知人で、町内で居酒屋、焼き肉店を経営する同町の小綿要平さん(33)が助け舟を出し、昼に使用しない店舗を活用して、今月からランチ限定でそばを提供できるようになった。

 加藤さんのこだわりは、日本酒の大吟醸で使用するコメのように、ソバの実を削って芯の部分だけを使用した白いソバ。製粉歩合50%でひいた十割手打ちの更級そばは、喉ごしが良く、強いこしにもちもちした食感で多くの人を引き付けている。

 そば屋の営業は当面、4月末までの2カ月限定だが、加藤さんはゆくゆくは自分の店を構えたいと考えている。「坂下のそばを多くの人に味わってほしい」と話す。

 そば屋の店名は、夜営業の焼き肉店「バッカス」の名前をもじり「蕎(そ)バッカス」。営業時間は午前11時30分~午後2時。メニューはざるそば(税込み900円)や鶏ごぼうそば(同1100円)など。水曜日定休。