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福島遺産百選
旧伊達郡役所(桑折町)
【 6 】
14年度の再オープン目指す

国重要文化財 震災被害で休館

続く休館状態

続く休館状態

【震災後】震災で土台はずれ、内部の天井や壁が剥がれ落ちた。以来、休館状態が続き、観光客の姿はなくなった。町は2014年度の再開館を目指し、修復を急ぐ

 バルコニーと塔屋のある壮麗な明治様式庁舎として当時の姿を今に伝える桑折町の「旧伊達郡役所」。1977(昭和52)年に国重要文化財に指定され、年間4千人以上の観光客が訪れる町のシンボルとなった。
 旧伊達郡役所は1883(明治16)年、町の大工棟梁(とうりょう)、山内幸之助・銀作の両氏によって建てられた。廃止になるまでの約43年間、郡行政の中心的役割を果たしてきた。廃止後も県の出先機関として利用されていたが、74年3月にその役目を終えた。
 東日本大震災では大きな被害が出た。外観は壮麗な姿を保っているが、内部は老朽化も伴い、土壁が剥がれたほか、石積みの土台がずれ、現在も休館状態が続いている。
 町は被害状況の調査を終え、本年度から来年度にかけて耐震補強を兼ねた修復工事に入る予定。2014(平成26)年度の再開館を目指す。
 ※問い合わせは、桑折町生涯学習課((電)024・582・3104)へ。


 先人が築いた文化財を将来の道しるべに
 佐藤 善治(さとう・ぜんじ)さん/桑折町文化財保存会会長
 旧伊達郡役所は桑折町のシンボルであり、町の文化財の大きな柱です。そのたたずまいは、当時の町民の思いや世相をほうふつさせ、激動の時代の面影が感じられます。
 桑折町は、郡役所以外にも震災で被害を受けた文化財がいくつかあります。文化財は、町の過ぎし日を見てきた歴史の証人。先人たちが残したものを、姿そのままに引き継ぎ、将来の道しるべにしたいと思っています。今年初めには、郡役所など町の文化財をまとめたDVDを作成し、町内外に配布しました。文化財に対する意識を高め、町民として誇りを持ってもらいたいと思います。
 一刻も早い修復を望みますが、原発事故の影響も残る中、生活面の復旧が優先されることがあると、私たちも理解しています。
 郡役所が再び開館した際は、ぜひ多くの皆さんに訪れていただき、時代の重みや熱いものを感じていただきたい。私も文化財と共存したまちづくりのお役に立てればと思っています。

威厳ある風格

威厳ある風格

【震災前】国重要文化財。往時をしのぶ威厳ある風格は町のシンボルで、年間4000人が訪れていた

ふくしま復興支援
 福島民友新聞社は、ふくしま復興支援プロジェクトの一環として、2012(平成24)年10月から13年5月まで、「ふる里の誇り ふたたび 福島遺産 百選 未来への歩み」を連載しました。
 「福島遺産 百選」は、県内それぞれの地域で「ふる里の誇り」として守り継がれてきた有形無形の宝を後世に残していこうと、福島民友新聞社が07年に県内外に呼びかけ、選定しました。
 しかし、計120件のうち31件の遺産が東日本大震災で被災しました。本プロジェクトは、あらためて地域の素晴らしい宝を再認識することで県民一人一人の誇りを取り戻し、「心の復興」につなげていくことを目的としたものです。

2012年11月6日付・福島民友新聞掲載
 
ふくしまが誇る美しい自然、歴史、文化
地域の宝を復興の力に
震災に耐えて
 東日本大震災に耐え、被害を免れた福島遺産もあります。これらは地域で県民に勇気と希望を与え続けています。

三島の三月節供と雛流し(三島町)

三島の三月節供と雛流し(三島町)

 毎年3月2日から4日に行う、家内安全を祈願する年中行事。2日の「宵節供」は千代紙などを使って女性が「紙雛」を作り、4日の「雛流し」では集落内全戸を巡って紙雛を集め、只見川に流す。18世帯が受け継いでいる。(三島町教育委員会生涯学習課(電)0241・48・5599)


安積疏水(郡山市)

安積疏水(郡山市)

 明治政府の安積原野開拓事業の一環で、1882(明治15)年に完成した約130キロの水路。奥羽山脈を貫き猪苗代湖の水を安積原野へ導いた。農業用水や水道、水力発電などに利用され、人口34万人の中核市に発展した郡山市の基礎をつくった。(安積疏水土地改良区(電)024・922・4595)


御薬園(会津若松市)

御薬園(会津若松市)

 約600年前、領主葦名盛久がこの地に別荘を建てたのがはじまりといわれる、会津松平氏の庭園。2代藩主正経が、領民を疫病から救うため薬草園を設けたことから「御薬園」と呼ばれるようになった。1932(昭和7)年に国指定名勝。(会津若松市観光公社(電)0242・27・4005)

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