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こころに残す ふくしまの風景
四季の里
(福島市)
四季折々の花が来園者を癒やす
四季の里
園内を流れる川の水を利用した「jじゃぶちゃぷ池」。晴れた日の週末は家族連れでにぎわい、子どもたちの歓声が広がる
 福島市の南西部、吾妻山のすそ野に広がる。自然豊かな公園内には荒川の清流が流れ、中世ヨーロッパ風のレンガづくりの施設がくつろぎの空間をつくり上げている。
 週末は特に、花壇の周りを散策したり、家族連れで弁当を広げたり、観光を楽しむ人でにぎわう。来園者は年間約50万人。
 1995(平成7)年7月24日に開園した公園は、観光スポット、安らぎの空間として親しまれている。
 福島市が、地元の商工業や観光と連携して農業の新しい展開を図ろうと、農村マニュファクチャー構想の下に整備した。8ヘクタールの園内には、地元の農産物を直売する「農村いちば」をはじめ、地ビールが味わえる「農園レストラン」、地場農産物を使ったオリジナルアイスクリームやジャムを販売する「農産加工館」、「パン工房」が小径(みち)沿いに点在する。
 人気施設の1つが「工芸館」。福島の伝統工芸のこけしや国内最高規模のガラス工房が設けられ、職人の技を見学したり、絵付け体験ができる。
四季折々の花と緑が園内を飾る。春にはチューリップやスイセンが、夏にはラベンダーやバラ、秋はコスモス、冬はクロッカスが花を咲かせ、やさしい自然の香りとともに来園者の気持ちを癒やしている。
 豊かな生態系を保つ水林自然林に隣接する絶好のロケーション。広葉樹が色づく秋の景観は趣深い。
 「子どもからお年寄りまでいろいろな楽しみ方ができる、県内でも珍しい公園」と胸を張る市観光開発会社の職員。「吾妻山の眺めや、陽光に輝く緑の芝生など見どころはたくさんあるが、圧巻は『花の丘』です」と推薦する。
 園内の最も奥に位置するため、手前で帰ってしまう来園者が多いという。約1万平方メートルの円形庭園で、季節の花が植栽されている。夏、これからのシーズンはマリーゴールドとサルビアが美しいコントラストを描き出す。
 入園無料(体験施設、食事は有料)。年末年始を除いて年中無休。 
 >>> 行ってみよう
 福島駅から車で約25分、東北道福島西インターから約10分の国道115号沿い。福島駅東口(土湯温泉行き)より30分 四季の里バス停より徒歩3分。開園時間は午前9時から午後9時まで。問い合わせは、四季の里事務所(電話024・593・0101)へ。 
<17> 2003.07.25
 

福島民友新聞社
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