【広野】「近くで買い物が便利に」 商業施設「ひろのてらす」オープン

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オープン前に町民らの長い行列ができた「ひろのてらす」

 広野町が町役場に隣接する町有地に建設を進めていた、大手スーパーのイオンを核テナントとする公設商業施設「ひろのてらす」が5日、オープンした。町では、買い物をする場所の不足が東京電力福島第1原発事故からの住民帰還に向けた課題となっており、帰還への後押しが期待される。

 イオン広野店は、売り場面積が全国の約500店舗で最も小さい約500平方メートル。生鮮食料品や日用品をそろえ、店舗にない商品は店内でインターネットを活用して取り寄せることができる。

 施設にはイオンと、地元事業者らによる飲食店やクリーニング取り次ぎ店など計5店舗が入居。国道6号に面しており、町や近隣町村の帰還者や一時帰宅者に加え、原発の廃炉や復興作業に当たる作業員の利用が見込まれている。

 開所式では、遠藤智町長と内堀雅雄知事、岩城光英法相らがテープカットで祝い、遠藤町長はあいさつの中で「役場に隣接しており、行政機能と商業機能をワンストップで提供できる。古里に帰還するという願いをかなえる希望の施設になってほしい」と期待を込めた。

 開店初日から大勢の住民が詰め掛け、営業開始とともに食料品などを次々と買い求めていた。避難先のいわき市から来店した同町の佐藤義一さん(80)は「4月には町の復興住宅に戻る予定。買い物をする場所が近くにできて便利になった」と話した。

 イオンの営業時間は午前8時~午後8時。年中無休。問い合わせはイオン広野店(電話0240・27・2110)へ。