【楢葉】蒲生歯科医院が診療再開 蒲生さん「自分の役割果たす」

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5年4カ月ぶりに楢葉町での治療を再開した蒲生さん(右)

 楢葉町で唯一の歯科診療所の蒲生歯科医院が1日、同町北田の国道6号沿いに移り、震災と原発事故から5年4カ月ぶりに町内での診療を再開した。移転先は県立ふたば復興診療所の北側敷地内。町内の医療機関の集約が進み、帰還を望む住民の利便性が高まった。

 歯科医として理事長の蒲生正若(まさわか)さん(55)、裕子さん(56)夫妻と歯科助手2人、事務担当2人が勤め、送迎も受け付ける。非常勤で矯正の専門医が勤務する。

 以前の診療所は震災で被災し、原発事故による避難指示を受け蒲生さんらは山形県に避難した。2014(平成26)年7月、いわき市の仮設住宅に仮設の診療所を構え、診療を始めた。

 蒲生さんは、住民の意向調査で町に戻らない理由のトップが医療機関の休止だったことに驚き、「自分が帰らないと、歯科医院のない町になってしまう」と決心。「歯科医をやれるだけやるという自分の役割を果たす」と意気込む。

 初日から町民らが訪れ、新しい診療所で治療を受けた。診療は平日のみ。時間は午前9時30分~同11時30分と午後2時~同4時。