【南相馬】常磐線・原ノ町-小高駅間の運転再開 避難解除、新たな一歩

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相馬野馬追の「旗指物」と住民らに迎えられ、小高駅に到着する常磐線の車両=12日午前、南相馬市

 東京電力福島第1原発事故で南相馬市小高区と原町区に出ていた避難指示が解除された12日、JR東日本は常磐線原ノ町―小高駅間の運転を5年4カ月ぶりに再開した。小高駅前では復興を誓う式典が行われ、市民は復興に向けて新たなスタートを切った。

 常磐線の原ノ町駅発小高行き上り一番列車には桜井勝延市長らが乗車した。小高駅前での式典には、政府の原子力災害現地対策本部長の高木陽介経済産業副大臣、鈴木正晃副知事らが出席。桜井市長は「避難指示解除を新たなスタートとし、心を一つに前へ向かっていこう」と市民に呼び掛け、復興に官民一体となって取り組んでいくことを改めて誓った。

 この日は、小高区と原町区を結ぶジャンボタクシーの出発式や、南相馬署などによるパトロール隊の出発式も行われ、関係者が帰還住民の利便性の向上や治安維持に決意を新たにした。

 避難指示が解除された地域は居住制限区域と避難指示解除準備区域。対象世帯は3487世帯1万807人(7月1日現在)で、原発事故に伴う避難指示の解除は田村市都路地区以降、県内で6例目。南相馬市の避難指示解除はこれまでで最大規模となる。帰還困難区域(1世帯2人)がまだ残るが、市内はほとんどが居住可能となる。