【新地】常磐線・相馬-浜吉田間再開 被災から5年9カ月ぶり運行

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新地駅をバックに、運行再開のテープカットやくす玉割りをする安倍首相(前列右から3人目)はじめ関係者=10日午前、新地町(代表撮影)

 東日本大震災の津波で駅舎や線路が流され、不通となっていたJR常磐線の相馬(相馬市)―浜吉田(宮城県亘理町)間23.2キロで10日、電車の運行が再開された。相馬地方と仙台圏が約5年9カ月ぶりに鉄道でつながり、住民の利便性向上など復興の後押しが期待される。

 新地駅(新地町)で行われた式典で、安倍晋三首相、今村雅弘復興相、内堀雅雄知事、JR東日本の冨田哲郎社長はじめ関係者がテープカットし、集まった沿線住民と共に再開を喜んだ。安倍首相は「東京五輪までに常磐線をつなげ、復興している姿を世界に発信していきたい」と述べた。

 津波で流失した新地駅と、坂元、山下両駅(宮城県山元町)は内陸に最大で約1.1キロ移設された。新地駅はかさ上げされた場所に造られ、坂元、山下両駅は高架化された。線路について相馬―駒ケ嶺(新地町)間は元の場所で復旧されたが、駒ケ嶺―浜吉田間の14.6キロは内陸に移設された。

 常磐線の残る不通区間は竜田(楢葉町)―小高(南相馬市)間となった。政府は2020年3月末までの全線開通を目指しており、浪江(浪江町)―小高間を17年春、竜田―富岡(富岡町)間を17年中、富岡―浪江間を20年3月末までに再開させる方針。