【葛尾】「まいうぇい-米道」販売開始 コメの味を感じる日本酒完成

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「まいうぇい」の完成を喜ぶ(左から)下枝代表理事、佐藤さん、山口専務

 葛尾村を中心に活動する地域づくり団体「葛力(かつりょく)創造舎」は、純米吟醸無濾過(ろか)原酒「まいうぇい―米道」を醸造、12日から販売が始まった。日本酒製造には笹の川酒造(郡山市)が協力し、須賀川市の農家佐藤健一さん(66)や東京の日本酒愛好者、川内村民が関わり、延べ100人近くの思いが詰まった日本酒が完成した。

 震災後、風評被害に頭を悩ませてきた佐藤さんの酒米を使った日本酒の製造体験を通して、農業を身近に感じてもらおうと、葛力創造舎がコメ作りから酒の醸造までを行う体験プログラムを企画した。

 同団体の下枝浩徳代表理事(31)とつながりのあった、大人向けのサークル活動を運営するアフターグロウ(東京)から酒造りに興味のある会員らが集まり、昨年5月から佐藤さんの田んぼを使って、田植えや稲刈りなど計4回にわたる活動を実施。また、郡山市の仮設住宅に避難する川内村民も手伝った。

 思いに共感した笹の川酒造が協力し、収穫した酒米「夢の香」を使い約1000本を醸造した。同酒造の山口恭司専務(56)は「コメの味を感じることができる日本酒に仕上がった」と話した。

 下枝代表理事は「酒造りに携わった人から、日本酒を通して農業の魅力や福島のよさが広がってくれたらうれしい」と期待を寄せた。

 「まいうぇい」は720ミリリットルで1本1500円(税込み)。問い合わせは笹の川酒造の山口専務(電話024・945・0261)へ。