【いわき】「眠り杉枕」で安眠...念願の商品 磐城高箸、割り箸活用

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「眠り杉枕」と、断面が見える試作品を持つ高橋社長

 いわき産スギの間伐材を使用して高級割り箸などを製造、販売する磐城高箸(いわき市・高橋正行社長)は、割り箸の不良品を活用した枕「眠り杉枕」を完成させた。開発開始から3年。「眠れぬ夜を過ごす避難者に安眠を届けられたら」との思いを胸に試行錯誤を重ね、念願の商品を形にした。

 同社は、スギの安眠効果のある香りと、高い吸水性に着目。これまで処分するしかなかった、割り箸を作る工程で出る不良品を6ミリ角のチップに加工し、枕の中の素材として活用した。

 当初は、枕の中袋からチップのおが粉が漏れたり、枕がチップの硬さを吸収できず、商品化は難航した。名古屋市の寝具メーカーと共同で、スギの香りを遮らずにおが粉漏れを防ぎ、チップの硬さも吸収する特注の中袋を開発。3年をかけて難題をクリアした。

 これまでに、市内の応急仮設住宅に避難する富岡町民に枕を寄贈。良好な反応が寄せられているという。

 枕の大きさは43センチ×63センチで、高さは6~9センチ、8~11センチで調整できる。スギの種類によって価格が異なるが、主力は1万4580円(税込み)、2万4300円(同)の2種類。高橋社長は「苦労の結晶。考えられる最高のものを作ったので、利用者にはいい夢を見てほしい」と話している。問い合わせは同社(電話0246・65・0848)へ。