【いわき】被災地同士の絆で再建 星廼宮神社、兵庫の社殿を移築

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支援を受けて完成した星廼宮神社

 東日本大震災による津波で流失した福島県いわき市久之浜町の星廼宮(ほしのみや)神社は27日までに、兵庫県の旧アサヒビール西宮工場にあった旭神社の社殿を移築して生まれ変わった。福島と兵庫両県の、大地震の被災地同士の絆が星廼宮神社再建を実現させた。

 星廼宮神社は震災前、厄よけや福徳の神様として100年以上にわたって地域の人たちに親しまれていた。流失後は仮社殿を置いて存続していたが、3年前に東日本大震災の復興支援活動を展開していたアサヒビールと兵庫県神道青年会から社殿支援の申し出を受け、今年5月に移築工事が始まった。

 移築したのは旧アサヒビール西宮工場の企業内神社旭神社の社殿。1928(昭和3)年の建立から太平洋戦争の戦火や阪神大震災を乗り越え、2012(平成24)年8月に同工場が閉鎖するまで、役目を果たしてきたという。

 完成を祝う祭典は26日、星廼宮神社で行われ、地域住民や関係者75人が神社の新たな門出を祝った。

 社殿新築工事実行委員会の代表を務めた鈴木豊さん(87)は「復興していく地域を見守り、震災前のように子どもたちに愛される神社になってほしい」と話した。社殿移築の仲介役を担った元兵庫県神道青年会長の大越智和彦さん(43)も駆け付け「神社の完成が地域人たちの心の復興を後押しすることにつながってほしい」と思いを話した。