【いわき】こだわりのキウイデザート提供 ドーム型カフェ「大百笑」

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
いわき市で開店したドーム型カフェ「大百笑」。「大熊町の特産だったキウイを多くの人に食べてもらいたい」と話す渡辺さん

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故以前、大熊町特産のキウイを生産していた同町の渡辺信行さん(65)は22日、避難先のいわき市で、こだわりのキウイデザートを提供するドーム型カフェ「大百笑(だいびゃくしょう)」をオープンした。

 渡辺さんは「大熊町が大好きだからこそ、大熊の味をつないでいきたい」と古里への思いをキウイに託し、新たな一歩を踏み出した。

 渡辺さんは震災前、同町でマルシン建設を営む傍ら、第1原発まで約500メートルの同町夫沢で水稲やアスパラガス、キャベツなどを栽培。さらに地元農家の所得を上げるためキウイ栽培にも着手、町特産にしようと町議としても農業振興に取り組んだ。

 原発事故後は栽培から離れていたが、2013(平成25)年にいわき市でキウイ栽培を再開。収穫したキウイを直売し、加工した商品を販売する場として今回カフェを建てた。

 店名は軽トラックの荷台に野菜を積んだ農家が集まり、同町内で開催していた朝市の名から付けた。木造2階建ての店内では、キウイの果汁や果肉を使ったゼリー、チーズケーキをはじめ、昔ながらのスパゲティ「ナポリタン」なども提供する。

 今年10月には約1トンのキウイが収穫できる見込み。店内の35席には町民と市民の憩いの場としての願いも込める。同町産の思いはかなわないが、渡辺さんは「まずはキウイを食べてもらいたい。新たな浜通りのブランド化に向け頑張りたい」と意気込む。

 住所は同市郷ケ丘2の34の4。営業時間は午前10時~午後6時(ラストオーダーは同5時)。定休日は日曜、祝日。