【富岡】7年ぶりに図書館が再開 交流スペースも備え再出発

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7年ぶりに再開した図書館で本を選ぶ来館者ら

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被害を受けて休館していた富岡町図書館は1日、7年ぶりに再開した。豊富な蔵書に加え、交流スペースを備えた憩いの場の再出発は、避難している町民の帰還を後押しする力となりそうだ。

 自然光を取り入れた明るい館内の面積は約1625平方メートルで、蔵書数は約8万冊。町職員らは昨年6月から1冊ずつ丁寧に汚れを拭き取り、放射線量を測定するなど、再開に向けた準備を進めてきた。

 震災、原発事故の記憶を伝えようと関連資料を集めたコーナーを新設した。6日に再開する富岡小、中学校に開設される図書館の本も町図書館が定期的に入れ替えし、子どもたちの学びの力を育む。

 双葉郡内に住民票がある人や町に通勤、通学している人が利用できる。震災、原発事故前の2010(平成22)年度の利用カード登録者数は約9400人で、約8万8000冊を貸し出していた。図書館を訪れた川内村の女性(23)は「双葉郡内には本を借りたり、購入したりできる場所が少ない。幅広い世代が楽しめる本がそろっていてうれしい」と待望の再開を喜んだ。