【相馬】「大洲松川ライン」再開通 美しい景観、ドライブ楽しむ

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7年ぶりに再開通した大洲松川線=21日午後3時9分、相馬市

 大洲(おおす)松川線「大洲松川ライン」が21日、約7年ぶりに開通した。震災や津波で多くの観光資源が失われた松川浦周辺。美しい景観を望む市道の復活とともに今夏には原釜尾浜海水浴場の再開も予定され、にぎわいの創出に期待の声が上がる。開通を誘客につなげる動きもみられ、相馬の観光復興の大きな第一歩を踏み出した。

 開通したのは延長5919.2メートルで、大部分を海岸堤防と一体で県が代行整備を進めた。道路と海岸堤防が整備された松川大洲、大浜両地区海岸の合同完成式典が現地で行われ、畠利行副知事、立谷秀清相馬市長があいさつし、テープカットや通り初めで開通を祝った。

 午後3時に開通すると、市内外から訪れた車が列を作り、堤防上を走る道路のドライブを楽しんだ。陽気にも恵まれ道路沿いの海では水遊びをする家族連れの姿も。同市の男性(59)は「心待ちにしていた開通で爽快に走れた。多くの人が訪れ、にぎわうことを期待している」と話した。

 市道大洲松川線は西側の松川浦の入り江と東側の太平洋の間を走り抜けながら眺めを楽しめ、大勢の観光客がドライブで利用する相馬市観光のシンボルの一つだった。東日本大震災の津波で堤防の一部が流されるなど大きな被害を受けた。

 復旧に当たり海岸堤防の高さを被災前よりも1メートル高い7.2メートルにかさ上げしたほか、厚さ50センチのコンクリートで覆うなど津波に強い構造とした。