【南相馬】富士ゼロックス「野馬追備列絵巻」複製贈る 博物館で展示予定

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「野馬追備列絵巻」の複製品(上)と原本

 富士ゼロックス福島(郡山市)は、南相馬市が所有する江戸時代後期の相馬野馬追の様子が再現された絵巻物「野馬追備列絵巻」を複製した。同社が28日、複製品を市に贈った。市は今後、複製品を市博物館で展示する予定で、原本が劣化することなく、手で直接触れたり、貴重な資料を間近で見ることができる。

 複製は親会社の富士ゼロックス(東京都)の色再現技術を生かし行われた。昨年9月から作業が行われ、市博物館にある原本をデジタルカメラで撮影、データを加工した上で、汚れや傷みなども忠実に再現して和紙にプリントした。

 市役所で行われた贈呈式では、富士ゼロックス福島の太田稔社長が門馬和夫市長に複製品を手渡した。太田社長は「震災と原発事故で避難した県民が地元の伝統に誇りを持ち、伝統継承のきっかけになればうれしい」と話した。

 「野馬追備列絵巻」は全5巻からなり、野馬追で編成された五つの部隊が描かれている。5巻合わせて全長43メートルに及ぶ長大な絵巻物で、描かれているのは全部で751人(騎馬武者85騎、足軽や奉公人など666人)。