【新地】「環状交差点」利用開始 福島県初、災害強く事故を抑制

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県内初の利用が始まったラウンドアバウト=16日午前、新地町谷地小屋

 東日本大震災で被災した新地町谷地小屋の釣師防災緑地で16日、県内初の信号機がない円形交差点「ラウンドアバウト」(環状交差点)の利用が始まった。県警によると、今後も被災沿岸部を中心に設置を検討していくという。

 県警によると、〈1〉信号機がないため電力を使わず災害時も利用できる〈2〉進入の際に速度が抑制され、対向車や右折もないため重大事故が起きにくい〈3〉赤信号で停車しないため排ガス抑制につながる―などの利点がある。一方、交通量が多い場所では渋滞につながる恐れがあり、設置には向かないという。

 全国では昨年末現在、30都府県81カ所に導入され、昨年1年間で死亡事故は起きていないという。今回設置された防災緑地周辺は海水浴場や港にほど近く津波で甚大な被害を受けた場所で、災害に強い交差点の導入が提案された。

 利用開始に伴い、大堀武町長は「安全の部分で大きな期待ができる」とあいさつ。吾妻和美相馬署長は「信号機がなくても通行できることは大きな利点」と説明した。