【郡山】地域の宝「金透記念館」再開 耐震補強工事が完了

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耐震補強工事が完了した金透記念館

 東日本大震災で被災した金透記念館の耐震補強工事が完了し20日、郡山市の現地で式典と内覧会が行われ、関係者が地域の宝の再開を祝った。

 式典では品川萬里市長が「多くの関係者の思いが結実した建物。末永く維持して、精神を受け継いでいきたい」とあいさつ。今村剛司市議会議長、旧金透記念館保存会理事・金透同窓会長の新城義雄さんが祝辞。関係者がテープカットした。

 同記念館は明治時代に造られた学校(現在の金透小)の一部分を模した建物で当時の面影を色濃く残す。

 1876(明治9)年、明治天皇の東北御巡幸の際に休憩所として使用され、随行した木戸孝允が「金透学校」と命名した。移築などを経て1978(昭和53)年には鉄筋コンクリート造りで甦ったが、東日本大震災で被災。その後、旧金透記念館保存会が市に寄贈し、市が同会からの寄付金も活用し、耐震補強工事を行った。安積疏水などをテーマにした日本遺産「未来を拓いた『一本の水路』」の構成文化財の一つにもなっている。

 館内には木戸孝允書の「金透学校」、三条実美書の「郡山学校」の複製や建設当時の部材、教科書など貴重な資料が展示されている。また、明治天皇御巡幸時の付近の様子を写した写真「福島県郡山久良場町中学校」(複製)も初公開されている。

 金透小の敷地にあるため、観覧は毎週木曜日の午後1時~同4時のみ。入館は無料で完全予約制。申し込み、問い合わせは市文化振興課(電話024・924・2661)へ。