【川俣】商業施設「とんやの郷」オープン 山木屋の復興拠点期待

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町民らでにぎわう「とんやの郷」=1日午前、川俣町

 川俣町が、同町山木屋地区の国道114号沿いに整備を進めていた復興拠点商業施設「とんやの郷(さと)」が1日、オープンした。東京電力福島第1原発事故の避難指示解除に伴い戻った住民が復興のシンボルとなる施設の完成を祝い、古里の再生加速化へ期待を寄せた。

 施設の敷地面積は約7200平方メートル、総工費は約6億8000万円で、町は経済産業省の補助金を活用して整備した。食堂と小売店が入り、行政サービスコーナーも設けられた。

 開所式で、佐藤金正町長は「町民と力強く新たなスタートを切り、復興に向けて前進したい」と決意を述べた。式典には、安倍晋三首相が出席した。山木屋太鼓の演奏など開所を記念したイベントも行われた。

 食堂や小売店開業

 川俣町山木屋地区の復興拠点商業施設「とんやの郷」のオープンに伴い、入居する食堂と小売店も1日、開業した。開店直後から多くの人が詰め掛け、山木屋地区のにぎわい復活を予感させた。

 川俣シャモなど町の特産を使った約30品を提供する食堂「吟せん 太鼓いちばん亭」。初日に人気を集めたのは川俣シャモの親子丼。同地区にある納豆製造業カミノ製作所の納豆を使ったうどんも好評だった。料理長の菅野卓哉さん(42)は「山木屋を応援してくれる人が増えるよう頑張っていく」と表情を引き締めた。

 日用品や生鮮食品など約600品を販売する小売店には、新鮮な野菜などを求め、来場者が列を作った。小売店を運営する「運喜」の菅野好次社長(64)は「地域の人が気軽に立ち寄れる店にしたい」と意気込む。

 3日から行政サービスコーナーで業務が始まり、住民票などの取得が可能となる。時間は午前8時30分~午後5時15分。土、日曜日は休み。食堂と小売店の営業時間は午前11時~午後6時で日曜日が定休。