【県内】「ふくしま観光キャンペーン」10月開幕 秋・冬に28の宝を

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 「地域のプライドで風評被害を吹き飛ばしたい」。10月に開幕する新たな観光企画「『福が満開、福のしま。』ふくしま秋・冬観光キャンペーン」の共同記者会見が6日、福島市で開かれ、内堀雅雄知事が28の特別企画に思いを込めた。企画には、原発事故に伴う避難指示が解除された地域の企画も登場。関係者は県内各地域が誇る多彩な伝統や文化、食などをアピールし観光復興を目指す。

 3月末に帰還困難区域を除いて避難指示が解除された浪江町の「復興なみえ町十日市祭」、既に全域が避難解除となっている楢葉町の「ウインターイルミネーション」、川内村の「光のフォレストファンタジー」などが盛り込まれた。

 浪江町の十日市は、130年以上の伝統がある行事。復興なみえ町十日市祭運営委員会長で、浪江町商工会長の原田雄一さん(68)は「古里での開催は7年ぶり。本当にうれしい」と復活を喜び、「次世代への継承に取り組まなくては」と決意新たに語る。富岡町夜の森の桜並木をイメージして、いわき市のJRいわき駅前大通りを彩るイルミネーション「いわき光のさくらまつり」を主催するいわき青年会議所の長谷川純一郎理事長(39)は「いわきと双葉郡の共生・復興への思いを共有する光や、復興に向かう姿を多くの人に見てもらいたい」とした。

 浜通りの復興にとどまらず、中通りや会津の魅力的な企画もめじろ押しだ。全国1位のコイの生産量を誇り、コイ料理の開発が活発な郡山市。市内の飲食店「正月荘」の鈴木正二社長(69)は「観光キャンペーンで知名度の向上を図りたい」とし、他の地域との相乗効果に期待する。

 県観光交流課によると、本県観光客の入り込み数は、秋、冬にかけて減少する傾向にある。キャンペーンは、県とJR東日本などが連携し、「絶景」「温泉」「食と日本酒」をテーマに、10月1日から来年3月末まで展開。観光PR隊「HAPPYふくしま隊」による観光PRやガイドブック配布などで企画を後押しする。

 車窓の景色と地酒に酔って...「オープニング列車」10月1日運行

 ふくしま秋・冬観光キャンペーンのオープニングを飾り、JR東日本は10月1日、全国新酒鑑評会で金賞受賞数5年連続日本一に輝いた本県の多彩な地酒を楽しめる「金賞受賞蔵でつなぐ福島の地酒満喫号」を福島―会津若松間で運行する。

 観光列車「リゾートやまどり」を地酒満喫号として運行する。車内では、金賞を受賞した4蔵元の日本酒が乗客に振る舞われる。福島―郡山間では金水晶酒造店(福島市)と奥の松酒造(二本松市)、郡山―会津若松間では末廣酒造(会津若松市)とほまれ酒造(喜多方市)の日本酒を、いかにんじんやニシンの甘露煮などの県内各地のおつまみと一緒に堪能することができる。また、4蔵元に鶴乃江酒造(会津若松市)を加えた五つの蔵元から、300ミリリットルの日本酒がそれぞれ乗客に贈られる。総数で約100席を募集する予定。

 キャンペーンではこのほか、オリジナルのスイーツを楽しむことができる「フルーティアふくしま」や磐越東線全線開通100周年号などのイベント列車の運行を予定している。