【伊達】伐採果物の木で魅力ある『食器』 スプーンやフォークなど

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果物の木で作られた食器

 伊達市梁川町の工房「一心堂」で漆器作りなどを手掛ける木内啓樹さん(43)は伐採された果物の木を使ってスプーンやフォーク、バターナイフなどの食器の製作を始めた。「違った側面から福島の果物を発信できれば」と農業の魅力アップへ意気込む。

 植え替えで伐採されたリンゴやモモ、プラムなど5種類の果樹を使用している。一般的に木工芸で使われるのはケヤキやカツラなどだが、父親が知り合いの農家からまきにするためにもらってきた木を見て、材料にすることを思いついたという。加工してみると「材質、木目、色と三拍子がそろっていた」と話す木内さん。4月から本格的に製作を始めた。

 「リンゴは芯が茶色で外側が白。モモは木目がはっきりしている」。果物ごとの特徴を生かすため、漆を使わず、植物由来の油を塗り込む。木内さんによると、伐採した果物の木はまきとして利用されているが、使い道などがなく畑に埋められることも多いという。

 伐採された木を板に加工する工程から始めるため製作に手間はかかるが、木内さんは「果物の木はそれぞれ特徴があり、面白い」と笑顔を見せる。「まずは果物の木で作った食器を知ってほしい。これも特産品になり得る」と語った。

 夕方市で作品販売

 木内さんは伊達市の若手農家でつくるグループ「DATEC(ダテック)」の一員。同グループが毎月第3木曜日に阿武隈急行保原駅前で開いている夕方市で作品を販売している。

 問い合わせは一心堂(電話090・2984・3657)へ。