薬師寺まぼろば塾・福島塾

僧侶たちの朗唱による「声明」

 福島民友新聞が創刊120周年記念事業として4月25日、福島市音楽堂で開く「薬師寺まほろば塾・福島塾」は、2004(平成16)年に奈良市・薬師寺で始まった「薬師寺まほろば塾」を、東日本大震災と福島第1原発事故の被災地・福島で初めて開く、復興への願いを込めた大会になる。  法相宗大本山薬師寺、読売新聞社、福島民友新聞社の主催。薬師寺まほろば塾推進の会、福島中央テレビの後援。  「薬師寺まほろば塾」は、薬師寺の故高田好胤(こういん)管長が提唱した”心のまほろば”を大切にする精神を継承する講演会で、各地で開かれている。「まほろば」とは素晴らしいところを意味する古語で、自然や伝統を重んじ助け合いの心を持つことで「まほろば」が実現するとされる。  福島塾では、多くの著書でも知られる山田法胤(ほういん)薬師寺管長が「まほろばの国づくり」について法話を行う。また、ベストセラー「女性の品格」の著者としてブームを呼んだ坂東眞理子昭和女子大理事長・学長が「これからの生き方」と題して講演する。  さらに、1300年の歴史を持つ薬師寺の代表的行事「修二会声明(しゅにえしょうみょう)」が、山田管長と薬師寺一山の僧侶たちにより「大震災復興祈願」薬師悔過法要として行われる。経文の朗唱は声楽に通じており、伝統の作法を伴った公演が見る人の心に響く。  問い合わせは、福島民友新聞社事業局(電話024・523・1334)へ。