第26回みんゆう県民大賞決まる
3部門で顕彰 5月20日表彰式 | ||||||||||||||||||
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県内で特に大きな功績を残した個人・団体を顕彰する「第26回みんゆう県民大賞」(福島民友新聞社主催)の受賞者が決まった。芸術文化賞は、福島の花などを題材に国内外で活躍する写真家野口勝宏さん(56)=郡山市、スポーツ賞は「空のF1」と呼ばれるエアレース唯一の日本人パイロット室屋義秀さん(43)=福島市、ふるさと創生賞は、全国新酒鑑評会で金賞銘柄数が3年連続日本一を誇る「ふくしまの酒蔵」(県酒造組合、新城猪之吉会長)が受賞した。 表彰式は、福島民友新聞の創刊記念日5月20日に福島民友新聞社で行われる。受賞者には正賞の盾と副賞50万円がそれぞれ贈られる。 芸術文化賞の野口さんは猪苗代町出身、東京工芸大短期大学部卒。国際的写真コンテストの第35回ニコンフォトコンテスト(2014―15)の写真部門で日本人初のグランプリを獲得。東日本大震災を機に「福島の花」シリーズの作品を発表、本県の自然の美しさを国内外に紹介している。作品は、14日に就航する全日本空輸(ANA)の東北フラワージェットの機体デザインにも採用された。 スポーツ賞の室屋さんは奈良県生まれ。幼少から飛行機のパイロットにあこがれ、中央大文学部在学中の20歳の時に単身渡米し軽飛行機の操縦免許を取得。1999(平成11)年には福島市大笹生のふくしまスカイパークに拠点を移した。世界のトップパイロットが集う「レッドブル・エアレース」には2009年から参戦、昨季は2レースで3位に入り、総合順位は自己最高の6位に上がった。 「ふるさと創生賞」は今回刷新され、地域特性を生かした活性化の取り組みをたたえる。「ふくしまの酒蔵」は、60以上の県内蔵元と関係者の努力が実を結んだ。長年にわたり受け継がれてきた各蔵の努力に加え、近年は清酒アカデミーなどを通じた若手技術者の育成や杜氏(とうじ)たちの切磋琢磨(せっさたくま)など、一体的な取り組みが地酒の質と魅力を高め、風評被害で苦しむ本県を「日本一の酒どころ」に育てた。(5月7日付福島民友新聞掲載) |