第26回みんゆう県民大賞 受賞者・団体のコメント

 

 第26回みんゆう県民大賞に選ばれた写真家の野口勝宏さん(56)=郡山市、エアレースのパイロット室屋義秀さん(43)=福島市、「ふくしまの酒蔵」(県酒造組合・新城猪之吉会長)は、芸術や文化、スポーツ、地域づくりなど各分野での努力と実績が高く評価された。

努力と実績高く評価

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から5年が経過する中、野口さんは写真、室屋さんはエアレースというそれぞれの分野で世界的に活躍し、復興に歩みだした県内に勇気や笑顔を届けた。また、県内の酒蔵による長年の取り組みが本県に「日本一の酒どころ」という素晴らしい勲章をもたらした。

 選考委員会は6日までに、福島市の福島民友新聞社で開かれ、県内市町村や各種団体に推薦された候補者、団体から受賞者を選んだ。

 予備審査を経た候補者、団体の最終審査を行う選考委員会では、鈴木正晃副知事を座長に、佐川正人県教育庁社会教育課長、千葉悦子福島大学術情報・大学間連携担当副学長、石井浩県商工会議所連合会常任幹事、鈴木千賀子県社会福祉協議会常勤副会長、小林清美県婦人団体連合会長、五阿弥宏安福島民友新聞社長が審査に当たった。

 みんゆう県民大賞には、1989(平成元)年度の創設から毎年1個人・団体が選ばれ、2003年度の第15回までに5人と9団体、特別賞1人が受賞。

 福島民友新聞創刊110周年を迎えた04年度の第16回から「芸術文化」「スポーツ」「ふるさと」の3部門が設けられ、前回の第25回までに芸術文化6人と4団体、スポーツ賞8人と3団体、ふるさと賞6人と4団体、特別賞2団体が受賞している。

◆芸術文化賞 野口勝宏さん
花の撮影 まい進する 

 野口勝宏さんの話 受賞は本当に光栄。一つ一つ、毎日撮影してきた花を評価され、このような大きな賞をいただくことで、もっと多くの県民の方々に私の花の写真を見てもらう機会が生まれると思う。今回の受賞を励みに、さらに多くの方に作品を見ていただけるよう、撮影にまい進していきたい。
スポーツ賞 室屋義秀さん
世界の戦い 支え感謝 

 室屋義秀さんの話 受賞を大変光栄に思う。(拠点の)ふくしまスカイパークでは、トレーニング飛行などに多くの理解をいただいており、県内から多くの支援も受けてきた。世界を舞台に今、戦うことができているのは福島の支えがあってこそと思っている。県民の代表の一人としてこれからも頑張りたい。
◆ふるさと創生賞 ふくしまの酒蔵
福島の酒 良さ全国に 
 
 新城猪之吉県酒造組合会長の話 受賞できて光栄に思う。各蔵元が努力を重ねてきた成果が表れ、全国新酒鑑評会では3年連続で金賞銘柄数が日本一になった。しかし全国では、まだまだ福島の日本酒の知名度は低い。受賞を追い風に、組合員で切磋琢磨(せっさたくま)しながら福島の酒の良さを全国に伝えていきたい。
  (5月7日付福島民友新聞掲載)