白河市消防団に民友旗

 
「民友旗」の本年度受賞団体に決まった白河市消防団

 県内消防団の最高の栄誉とされる「民友旗」の本年度受賞団体が3日、白河市消防団(鈴木肇団長)に決まった。2005年の旧白河、表郷、大信、東の4市村合併後の受賞は初めて。団員教育への積極的な取り組みや年間を通じた地域の巡回活動など、市民や関係機関と連携した地域ぐるみの消防活動が高く評価された。6月3日に喜多方市の喜多方プラザ文化センターで開かれる第76回県消防大会で表彰される。

 白河市消防団は、4市村合併に伴い05年に旧白河市と表郷、大信、東の4消防団が統合し「白河市連合消防団」として誕生、08年に名称を変更した。15分団に1139人が在籍している。

 団員教育に力を入れており、毎年の新入団員教育訓練に加え、幹部団員については県消防学校への入校を推進し、指揮能力と指導力向上に努めている。また、日頃からの資機材の整備や訓練などを通じて、迅速な消防活動に取り組める体制を確保している。

 地域住民が参加する火災防御訓練や各戸訪問による火災予防ステッカーの配布、分団や班ごとの夜間巡回活動などの予防消防も積極的に展開する。今年3月に発生した大規模な山林火災の際も、けが人を一人も出すことなく鎮火につなげた。11年に日本消防協会長表彰竿頭綬、17年には同表彰表彰旗を受賞している。

 福島民友新聞社は1956年から、地域の安全を守る優良消防団を顕彰し、県民の防火意識の高揚を図るため民友旗を贈っている。合併前の旧白河市消防団は1967年、東村は84年、大信村は93年にそれぞれ民友旗を受賞している。

白河市消防団・鈴木肇団長

 市民の安全へ一丸

 白河市消防団・鈴木肇団長 受賞は団員全員の努力の結果であり、とても名誉なことで励みになる。消防団の役割は大きい。予防消防はもとより、気象や自然環境の変化に対応した取り組みが求められている。行政と連携し、市民の安全・安心のために団員一丸となって活動していきたい。